拠点概要

ファブ地球社会とは、「人間一人一人がもっている個性、創造性を大きく引き出すことで、新しいものを持続的に生み出し続け、社会の課題を解決する、楽しく、たくましい社会」です。

ファブ地球社会の実現によって生じるであろう生活の変化

「標準化」+「個別化」=「適合化」

あらゆる要素を「標準化」し、コモデティ化が進むと、それらを組み合わせて個々に向けた最適なものを作るということが可能になります。その結果、現在よりもより高度に個人のニーズや状態に対してカスタマイズされたモノやサービスが提供されるようになります。

「拡張された」意識と行為

ヒトのもっている様々な能力が拡張されていくようになります。この拡張は、まず第一に感性があります。また、モノをつくるという行為についても、新たなデジタル製造機械や、ソフトウェア、サービスなどによって拡張することができるようになります。

物流コスト50%減(モノ・人)

必要な物をその場で創りだして使うことになるので、大量生産された完成品が流通することが少なくなります。

エンゲージメント中心社会

ヒトとモノとの関係がかわり、従来の買ってきたものが周りにあふれる状況から、一人ひとりにとって好ましいと思えるものを自ら作り、あるいは、選ぶようになります。身の回りのものだけではなく、社会サービスなども含め、従来の受動的な関係から、より積極的な関係に変わってきます。

研究開発課題

このような将来の姿を実現されるために重要なのは「わかる・つくる・つかう」という3つの要素の循環の仕組みであると考えています。
循環のは、インターネット上でやり取りされるようなデータ、3Dプリンタなどで出力されたモノとモノに埋め込まれたデータ、そして、モノがどのように使われたのか、あるいは使われなくなったのか、人手に渡ったのであれば誰から誰に渡ったのかなどモノにまつわる人の営みから抽出されるデータです。

fig1

本拠点では、ファブ地球社会を実現を目指して、これまでに開発が完了した要素技術と社会調査の成果に基づき、社会実装に向けたプロタイプとプロトタイプを通した技術および、方法論のパッケージ化を進めます。
2016年以降は、特に下記の4つの項目を目標に研究開発を進めます。

  1. 感性価値指標化技術のサービス化
    ・感性と創造性を直結するためのデザイン手法の確立
    ・感性価値メトリックが自律的に拡張される仕組みの実現
  2. デジタル情報と材料が直結するための仕組みの実現
  3. デジタルファブリケーション技術の標準の確立、パッケージ化の実現
  4. ファブリケーション技術や社会制度を実際の現場での応用からの社会実装に必要な要件の抽出